会長からのメッセージ

“ご挨拶”

函館ラ・サール高校同窓会会長
14期 森 俊雅

同窓生の皆さん、浜出前会長の後を受け、第14代会長を仰せつかった14期の森俊雅(もりとしまさ)と申します。
初めに、コロナ禍の中、同窓会運営にご尽力された浜出会長以下同窓会執行部の皆様に同窓会員を代表して心より御礼申し上げます。本同窓会の目的は、同窓会員の結びつきを強めるためだけでなく、母校の発展に寄与することにあります。同窓会組織も世界的にネットワーク化されつつありますので、同窓会員同士の連携を強化し、同窓会と母校の連携を強化し、同窓会活動が楽しく魅力あるものにして参りますので宜しくお願い申し上げます。

1932年にたった4人で来日した修道士の活動から始まる日本ラ・サール会の発展により1960年に創立された本校においては、1万5千人強の卒業生を数えるに至りました。世界に目を向けると、ラ・サール会は全世界で1000校以上の学校を運営し、修道士の数は4000人を超え、数百年の時を経た今も様々な地で聖ラ・サールの遺志が受け継がれています。一方で、近年の聖職者数は漸減し、学校の運営にも支障が出てきている地域が存在します。日本もその傾向にあることは否めませんが、逆に、同窓会が母校発展の為に貢献できるフィールドが拡大しているとも感じています。

私は、高校を卒業した後、1981年に大学を卒業し、航空会社に総合職として入社しました。10年勤務後、社費留学生として米国で経営学を学んだ後、本社に復帰し、都合29年程勤めたところで会社が倒産してしまいました。その後は8年間に亘り別の企業の経営者として上場準備を整え、一般社団法人の総支配人を経て、今は、自分が所有する会社を含め複数の会社の非常勤役員として働きつつ、大学院の教員も務めています。

高校時代に読んだ本に触発された「与えることの崇高さ」、大学で学んだfor others, with othersの精神に基づく人間学、大学卒業後の就職先である航空会社が倒産した際に再建を請け負った会長から学んだ、「思念は業をつくる」という哲学(=人間は成功すると傲慢になってしまう。自分だけよければいいという利己心が出て来る。しかし、この利己的な心は、相手はどうなっても構わないという思いを生み、決して良い結果は招かない。我々は相手を思いやる優しい心が必要である。)、いずれも私の中では繋がっていますし、高校時代の様々な経験がその土台となっています。仕事の関係で世界中を飛びまわり、3回の海外駐在を経験した私にとって、「与えることの崇高さ」という概念は私の精神のバックボーンとなっています。そして、「与えることの崇高さ」は、聖ラ・サールの教えの一つでもあります。

私に人間形成の基盤教育を授けてくれた学校とその同窓会がさらに発展するよう努めて参りますので、今後ともご支援ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

2023年07月28日21時41分

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